リール選びに大事なスピニングリールの品番の詳しい解説 メーカー別品番の見方

リール品番画像リール

釣りに使われるスピニングリールメーカーとして代表的なダイワとシマノのリール品番の意味を解説します。

これを読めばリール選び時に間違ったリールを買ってしまうことはなくなるかも!?

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リールの番手と品番の違い

まず最初にリール番手と品番はなにが違うのか?ということを説明します。

品番と番手というのはよく一緒の意味のように扱われる言葉ですが、実はどちらも明確に意味を持っています。

リールフット品番表記
18ストラディックSWの品番表記

参考として私の持っているリールの品番を例としましょう。

上の画像の中で表記されているキーワードは下記です。

STRADIC SW 4000XG 03895 MALAYSIA

※丸いシールに記載されている内容は製造年月や製造国を識別するためのシールとなり機種スペック識別には関係ありません

説明せんでも分かるわ!って話もありますが、一応これらを説明すると下記になります。

リールフット表記内容解説
リールフット表記内容解説

頭に付いているSTRADIC SWは機種名ですね。機種によって変わる部分です。

そして次の4桁の数字が「番手」となり、次のXGというのはギア仕様を表しています。

次の5桁の数字はJANコードの数字の一部となります。これはダイワのリールには表記がありません。

そしてMALAYSIAというのは製造している国ですね。MADE IN JAPANみたいなものです。シマノ・ダイワともに上位機種は日本製造として差別化をしている部分です。

で、ここまで説明した中には「品番」がありません。

じゃあ品番とはなんぞや?というと下記になります。

品番部分ハイライト
品番とはなんぞや?

上の画像の通り、品番というのは番手+ギア表記をまとめたものが品番となります。

番手についてはシマノ・ダイワともに数字4桁という点は共通していますが、その他品番に含まれるアルファベットは違いがあるため、下記でメーカー別に解説していきます。

シマノの品番解説

ということでシマノのリールの品番に含まれる記号(アルファベット)として代表的なものを下記にまとめました。

※機種固有の記号などはここには記載していません

 記号 意味
Cコンパクトボディ
番手数字の頭に付く記号
PGパワーギア仕様
パワフルな巻上げが可能で巻上感も軽いが巻上速度は遅い
HGハイギア仕様
高速巻上が可能だが巻上感は少し重たくなる
XGエキストラハイギア仕様
HGより高速巻上が可能だが巻上感もさらに重たくなる
Mミディアムディープスプール仕様
スプールが標準サイズよりも少し浅溝タイプになっている
Sシャロースプール仕様
スプールが浅溝タイプで、細めの糸を無駄なく巻くのに最適
SSスーパーシャロースプール仕様
スプールがシャローよりもさらに浅溝タイプで、細めの糸を無駄なく巻くのに最適
DHダブルハンドル仕様
シマノ品番記号解説

上記の記号(アルファベット)と番手数字を組み合わせると品番となります。

これらを理解すると、おそらくシマノ品番の中で一番分かりにくいであろう「2500HGSDH」も…

2500番+ハイギア+浅溝スプール+ダブルハンドル

ということが分かると思います。

コンパクトボディ表記の「C」は番手の頭に付くので、その場合は下記のようになります。

C3000HG

コンパクトボディ+3000番スプール+ハイギア

また一点複雑なのは3000HGMなどの品番は年式によってアルファベットの順番が変わっていて3000MHGとなっている場合もありますが、どちらも使われている記号は一緒なので同じ仕様です。

3000番+ハイギア+ミディアムディープスプール

3000番+ミディアムディープスプール+ハイギア

と同じ意味となります。

基本的にはこれらのアルファベットの意味を理解すればシマノのスピニングリールの品番はすべて解読できるようになると思います。

ダイワの品番解説

次にダイワのリールの品番を解説します。

私の持っているセルテートの品番は下記になります。

セルテートLT5000D-XH

これらの記号の意味は下記になります。

セルテート品番解説

シマノの記号の意味が分かればダイワの品番もなんとなく解読できると思います。(逆もまた然り)

基本的には番手とスプール溝の深さとギア仕様の組み合わせで品番が構成されているという点はシマノと同じです。

ダイワの場合はLTというアルファベットが付いていますが、これはダイワの今までの番手基準とLT番手基準でスプールやボディサイズが違うため、その識別のために付けているものです。

早い話をするとLTモデルからはシマノと同等の番手基準となっています。ですのでシマノの3000番リールとダイワのLT3000番モデルで比較するということが可能です。

今までのLTではない番手基準の場合、シマノとダイワで同じ3000番でもスプールサイズやボディサイズに違いがあったのですが、それがLT化されたことによって解消されています。

ただし、ダイワのリールの中でもソルトウォーターモデルのソルティガやキャタリナなど、一部のリールはまだLT化しておらず現時点ではまだ今までの番手基準で考える必要があるため注意が必要です。

ダイワの品番に含まれる記号(アルファベット)の意味は下記です。

 記号 意味
FCフィネスカスタム
QDクイックドラグ
Cコンパクトボディ
LTLight & Toughモデル
LTの有無によって番手のサイズ感が変わる
S浅溝
SS超浅溝
D深溝
Pパワーギア
Hハイギア
XHエクストラハイギア
DHダブルハンドル仕様
ダイワ品番解説

リール品番についてまとめ

ということでダイワ・シマノのリール品番について解説をしてきましたが、これらを参考にしてリール選びの際は間違いのないものを買うようにしてもらえればと思います。

最近はネット通販でもお得に釣具を購入できますが、品番をよく見ずに買ってしまうと同じ機種でも自分のやりたい釣りに合わない品番のものを買ってしまった…ということが起こりえます。

実際最近オークションやフリマサイトでもほとんど使っていないリール(大体ハイギアじゃないノーマルギアの番手)がよく出ていたりしますが、全てではないでしょうけども品番を買い間違えたものもあったりするんだろうなぁと思って見ています。

ですのでネット通販で買うのももちろんお得な場合はありますが、もし品番で迷ったり悩んだ場合は決してなんとなくで買わずに、多少面倒だとしても近くの釣具店で話を聞いたりして購入しましょう。

多少高くとも実店舗で店員さんに話を聞きながら間違いのないリールを買うことの方が確実に重要ですし、もしも合っていないリールを買った場合は結局は買い替えが必要だったり最終的には損しますので。

とはいえ、こうした品番の意味を理解することで、自分の必要なリールの目安をつけて他機種との比較することも可能になるので、是非みなさんの参考になれば。

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