【2度目の正直】初期不良だった19ヴァンキッシュを返品して再度購入&購入直後インプレ

再度購入した19ヴァンキッシュ画像インプレ

先日19ヴァンキッシュを新品購入したのですが、届いたものが異音が目立ち、巻きも異常に重かったため購入店に返送して確認と交換をお願いしていました。

購入店側でも不具合があることを確認してもらい、交換品を手配お願いしたのですがメーカー在庫無しで次回入荷も未定とのことで返金となってしまったので、別途再度購入。

本日改めて届いたので早速インプレをしていきます。

前回の記事はこちら

今回(再)購入した19ヴァンキッシュ

今回購入したのは19ヴァンキッシュ4000XGとなります。

19ヴァンキッシュを購入するに至った経緯は下記の記事を参照ください。

早い話が、今までサーフで19セルテート5000番を使っていたのですが、サーフ用にもう少し軽い4000番を買うにあたって、19セルテート5000番と明確に使い分けができるであろう19ヴァンキッシュ4000番を買ったということになります。

パワーや剛性が必要なシーンでは19セルテート、軽さや軽快性を重視したい場合は19ヴァンキッシュという使い分けを想定しています。

一応今回購入した19ヴァンキッシュ4000XGのスペックは下記になります。

品番自重巻取り量
ハンドル一回転
スプール径参考価格
4000XG200g101cmφ5248,500円
19ヴァンキッシュ4000XGスペック

スペック的にはとにかく4000番で200gという衝撃的な軽さがポイントですね!

その他ロングストロークスプール、マイクロモジュールギアⅡ、サイレントドライブ、Xプロテクト、新型マグナムライトローターなどが搭載されているようです。

久々にシマノのリールを新品購入したのでこうした新機能がてんこ盛りなのはワクワクします。

ボディは先代まではフルメタルボディでしたが、19ヴァンキッシュからはメインボディはマグネシウムで蓋側が樹脂素材となっているハイブリットボディ(半プラ)となっています。

この半プラ化については賛否両論ありますが、個人的には少なくともヴァンキッシュなどのクイックレスポンスシリーズの半プラ化は悪ではないと考えています。

半プラ問題については特に20ツインパワーが大きく炎上してしまっていますが、個人的にはボディの一部が半プラ化したとしても強度的には十分で、実釣にはなんの問題ないというのは事実なんだと思っています。

ただし、多くのユーザーは「じゃあ強度が十分だったらOKか?」というとそうではなく「十分なスペック」だけではなく「十二分だと感じられるスペック」を求めてしまっているという非論理的な部分もあると思っています。

そうした点において半プラというのは、たしかにユーザーの納得性や満足度を阻害するものとなってしまっていて、その結果として半プラ半プラと炎上してしまっているのかなと思います。

しかし少なくともクイックレスポンスシリーズという軽量さが優先される機種に関してはボディ素材よりも重量スペックが優先されるべきと考えているので、個人的に19ヴァンキッシュが半プラ化したことはまったくネガティブに捉えていません。

ちなみに直近で2021年の新モデル発表も控えているからか、新品価格でも40,000円前後で購入できました。

20ツインパワーや17ツインパワーXDと大きく変わらない金額感になっているので、19ヴァンキッシュ検討中の方には良いタイミングなのかもしれません。

外観

前回の記事でも外観周りについては一部インプレしていましたが、改めて詳しく見ていきます。

19ヴァンキッシュ4000XG全体図
19ヴァンキッシュ4000XG全体

今回(再)購入したのは4000XGです。

C5000番はハンドルアームがアルミとなっていますが、4000番まではカーボンとなります。

ハンドルノブは4000番なのでT型ノブとなっています。

先代の16ヴァンキッシュとは打って変わって全体カラーは黒で統一されていて12ヴァンキッシュに戻ったような見た目です。見た感じの質感としては高級感こそ無いですがチープな印象もそこまで無いかなという感じです。

19ヴァンキッシュ4000XG正面から
19ヴァンキッシュ4000XG正面から

正面から見るとこんな感じです。

なんとなくスプール部分の存在感強いなーと思っていたら、ロングストロークスプールなんですね。こいつは。

糸を巻く部分の面積がほんの少し広くなっているため、スプール部分の存在感が強くなっているのかなと思います。

また、マグナムライトローターが新型となっているため形状が17ツインパワーXDとは若干違いますね。左右の非対称性が少し弱くなっている(左右対称に近くなっている)気がするけど…どうだろう?

ここは後日16ヴァンキッシュや17ツインパワーXDなど他機種と比較した記事を書こうと思います。

19ヴァンキッシュドラグキャップ
19ヴァンキッシュドラグキャップ

ドラグキャップはこんな感じです。キャップの形状は専用品ですかね?

装飾は特になく簡素な感じですが、ツマミ部分の面積が広く摘みやすいので実用観点では使いやすそうです。

19ヴァンキッシュスプール受け部分
19ヴァンキッシュスプール受け部分

スプールを外すとこんな感じです。グリスがたっぷり塗られていますね。

スプール受けの形状が見たこと無い形状になっていて驚きましたが、これ19ストラディックなども同じ形状なんですね。

銀色の部分はペラペラのアルミ?素材っぽく、誤ってぶつけたりすると簡単に凹んだり曲がったりしそうで少し怖いです。

今までのように樹脂の方がなんとなく安心感はありますが…この形状にはどういう意味があるんだろうか。ちょっとこれも要調査ですね。

19ヴァンキッシュスプール内側
19ヴァンキッシュスプール内側

スプールはかなり肉薄です。19セルテートのスプールもかなり肉薄でしたが、それ以上の薄さですね。

削れるところは削った!というシマノの気迫が感じられます。

19ヴァンキッシュベールアーム周り
19ヴァンキッシュベールアーム周り

ベールアームは他のクイックレスポンスシリーズと同じチタン製ですね。

ベール開閉の動作は非常にしっかりしていてカチッカチッという音とともにしっかり止まってくれるので安心感があります。

19ヴァンキッシュベールレバー裏側
19ヴァンキッシュベールアームを支えるレバー部

ベールアームを支えるレバー部分の裏側です。

ここの部分は基本的に17ツインパワーXDなど旧マグナムライトローターのものと同じ形状なのですが、19ヴァンキッシュの方が肉厚が薄く感じます。

新型マグナムライトローターになってローター周り各所の素材の厚みなども見直されているのかもしれません。

このへんも後日、他機種との比較記事にまとめます。

19ヴァンキッシュハンドルアーム
19ヴァンキッシュハンドルアーム

ハンドルアームは冒頭でも書いていたとおり樹脂製で、ハンドル軸のガンメタ色の金属はチタンのようです。

前回の記事でも書いていますが、今回の19ヴァンキッシュからは全番手ハンドルが折りたたみではなくなっているのが個人的には非常に嬉しいです。

16ヴァンキッシュでは小型番手は樹脂製のハンドルとなり折りたたみではないですが、3000番以上は折りたたみのハンドルとなっていてガタがあるのが非常に気になっていました。

おそらく他の機種であればそこまで気にならないかもですが、ヴァンキッシュは感度が高く回転も非常に軽いせいで僅かなガタやノイズも感じやすいため、ハンドルのガタはけっこうな影響の大きさでした。

それが今回の19ヴァンキッシュでは解消しているのはいいね!と思います。

19ヴァンキッシュT型ハンドル
19ヴァンキッシュT型ハンドルノブ

19ヴァンキッシュ4000XGの純正T型ハンドルノブです。クイックレスポンスシリーズでは4000番サイズに装着されている共通のパーツだと思います。

通常のT型ノブとは違い内部が肉抜きされている軽量タイプのものです。

このハンドルノブもクリアランスの精度がかなり高くガタはありません。このまま使う分には申し分ない感じですね。

ただ、個人的にラウンドタイプのEVA製ノブが好きなので後日20ツインパワーC5000番の純正ノブに交換予定です。

19ヴァンキッシュリールフット部分
19ヴァンキッシュリールフット部分

リールフット部分にはられている丸いシールのアルファベットですが、これは製造年月と製造国を示しています。

SK-Sの場合だと、2020年11月に日本で作られたということになりますので、かなり最近製造されたホヤホヤの個体です。

はい、という感じで外観はこんな感じですね。

個人的に16ヴァンキッシュのカラーリングはシマノらしい酷さだと思っていたので、今回シンプルに黒に統一されたのは歓迎すべき点です。

また今回先代からガラッと変えて黒に統一された理由は「人が色に対して持つ印象として、銀は軽く見える色ということで様々なリールに(軽く見せるため)多用されてきたが、19ヴァンキッシュは実際に軽くなり過ぎているため軽い印象を与える必要はなく、むしろ剛性感を感じさせる黒に統一した(シマノスタッフ談)」というのをどこかの記事で見ました。

本当にこれだけの理由で黒に統一されたのかは分かりませんが、たしかに黒は強そうな印象は受けますね。

個人的には今回のデザインは無駄な色や装飾を省いたスパルタンなイメージとなっていて「道具感」が強いので好みのデザインです。

とりあえず回してみた

ということで、外観も一通り見回したのでとりあえず回してみます。

ちなみに前回購入して結果的に返品した個体は、回転時にシャリ音というかシャーコシャーコというような音が異常に激しく、ローターが干渉している?ような感じで、異音と共にノイズがかなり強く手元まで戻ってきてしまう感じでした。

あとはドライブシャフトが下死点から上がり始めるタイミングに「ブルブルッ」というかなり目立つ振動が発生してる状況で、それと関係あるのか巻きもかなり重たく感じたので購入店に確認してもらって結果的に返品となった感じです。

で、今回の個体もドキドキしながら回してみたのですが、新品リール特有のシャーシャー音はありつつも、巻き感は前回のものと比較するとかなり軽く、目立つノイズも無かったのでとりあえず安心です。

19ヴァンキッシュ上死点
19ヴァンキッシュドライブシャフト上死点の時

ちなみに前回の個体の時からなんですが、巻き感云々よりも先に驚いたのが、ドライブシャフトが上死点(一番高い点にきたタイミング)になった時にスプール位置がめちゃくちゃ高い位置まで上がっていることです。

ロングストロークスプールに対応するためにドライブシャフトも高く伸びないとスプール下部にラインが巻けないのでこういう状態になるんでしょうね。

なんとなくこんなに伸び切った状態だと、負荷が掛かった時にポキっとなりそうで怖いですが、まあさすがに大丈夫なんでしょうね(笑)

で、リサイクラーを使ってテンション掛けながらラインを巻いたりしたので、多少グリスも馴染んできて巻き感も当初よりも軽くなってきた感じではあります。

とはいえ何度か実際に釣りに使ってみないと馴染みきらないとは思うので、まだまだ本領発揮という感じではないのですが、とりあえず現時点での巻き心地は非常に滑らかです。

私が持っている16ヴァンキッシュはすでに馴染んでいるからというのもあるんですが、16ヴァンキッシュの回転は滑らかというよりはとにかく巻きが軽くて、悪い言い方をするとスカスカです(笑)

それと比較すると19ヴァンキッシュは16ヴァンキッシュほどの軽さは無いが、しっとりとした滑らかさがある感じです。

マイクロモジュールギアⅡやサイレントドライブといった機構のおかげなのかもしれませんが、巻きの軽さよりもノイズが少なく滑らかに巻けるという印象が強いですね。

今後使い込んでいくにつれて感触は変わっていくとは思いますが、現時点での巻きの軽さとしては…

16ヴァンキッシュ>>>19ヴァンキッシュ>17ツインパワーXDといった感じです。

そして19ヴァンキッシュと17ツインパワーXDの巻きの軽さはそこまで大差ない感じですが、16ヴァンキッシュは突出して軽いです。

とりあえずは今後使っていって、巻きの軽さや滑らかさがどう変化していくか見ていきます。

剛性感はどうか?

こちらもまだ実釣に使っていないのであくまでもファーストインプレッションでしかないのですが、剛性感は思っていたよりも全然強そうな印象です。

私はラインを巻く時にリサイクラーでけっこうなテンションを掛けて巻くんですが、今回の19ヴァンキッシュを巻いている時に19セルテートや17ツインパワーXDと同じレベルの剛性を感じました。

厳密に荷重を合わせたりしている訳ではないのであくまで感覚的な部分でしかないですが、正直そこまで剛性に対しては過剰に期待していなかったので、糸巻きしながら「おお!凄いじゃん!」って思っていました。

もちろん実際に実釣で使ってみて、実際に魚を掛けてみたりサーフで潮流れの強い場所でジグを巻いている時にどうか?というのを見てみないと詳しくは分からない部分ですが、案外期待できるかも?と感じています。

また、持った感じとしては「とにかく軽い!」というよりはしっかりした質量を感じます。もちろん実際に自重は超軽いのですが、軽すぎておもちゃみたいというような感覚はありません。

ここも実釣に使ってみて改めてレビューします。

現時点での所感

ということで、まだ軽く触ってみたレベルではありますが、所感をまとめます。

  • 12ヴァンキッシュを彷彿とさせる黒に統一されたカラーリングはシンプルで良い
  • 無駄な装飾やデザインを排除したスパルタンなデザインも良い(シマノ頑張った)
  • 持った印象は軽い!というよりも質量をしっかり感じる(あまり軽さを感じさせない)
  • 剛性は思っていたよりしっかりしてそうな印象
  • 巻き心地は16ヴァンキッシュに比べて重めの印象だが滑らかさは19ヴァンキッシュの方がある
  • ドラグ音はかなり爆音でレーシーな音(個人的には好き)

という感じですかね。

巻きの軽さについては今後使い込んでいってどう変化するか次第ですが、16ヴァンキッシュの軽さを想像しているとけっこうギャップがあるかもしれません。

個人的には16ヴァンキッシュの巻き感は軽すぎるくらい軽いという印象なので、19ヴァンキッシュくらいの多少の重さを感じる方が扱いやすい気もしますが、とはいえクイックレスポンスシリーズのフラッグシップとして圧倒的な巻き出しや巻き感の軽さを期待している方は一度店頭で回してみることをオススメします。

というか、16ヴァンキッシュレベルに軽くしてしまうと巻きの質感もクソもないんですよね。

16ヴァンキッシュはいわゆる巻きの質感とかを捨ててとにかく軽さに全振りしているので、非常にエッジが効いた機種となり、これはこれで面白い機種だと思いますが、メイン機種になりえるか?というとエッジが効きすぎているが故に汎用性が少し狭まっている印象もありました。

19ヴァンキッシュはそうしたエッジを少しマイルドにしているのかな?とも思えます。

とはいえ、19ヴァンキッシュは16ヴァンキッシュよりさらに自重を軽くしてきているわけで、性能自体は間違いなく上がっています。

ですのでクイックレスポンスシリーズとしての性能は向上させつつも、巻きの軽さ・巻きの質感という点において16ヴァンキッシュとは少し方向性を変えて、滑らかさやしっとり感という部分も両立させようとしているのかな?と感じました。

と、まあまだ届いてラインを巻いただけなのに色々と推測だけでダラダラと書いていますが、とりあえず今後使っていくことが楽しみなリールです。

また他機種との比較記事なども書いていこうと思いますので、よろしければ見てください。

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