本格的に磯釣り(ロックショア)を始めるべく、先日15ソルティガ5000Hを買ったよという記事書いていましたが、ついにロッドも購入しました!
今回の記事はその購入直後のインプレ記事になります。
前回までの記事はこちら
購入したロッドと購入経緯
先日書いていた「初めてのガチロックショアロッドどれにする?」という記事では、ヤマガブランクスのブルースナイパー100MHかリップルフィッシャーのランナーエクシード103Hを買いたい、という着地になっていて、別に有言実行を狙ったわけでもありませんが、今回購入したものはリップルフィッシャーのランナーエクシード103Hとなりました。
前回の記事を書いてからも色々とロッドを模索しており、MCワークスやゼナックといったメーカーのロッドも見ていましたが、前回の記事でも書いていた通り、これらのメーカーは手に入れるのがなかなかハードル高いですね。
新品では店頭にまったく在庫が無いというのはもちろん、中古でもボロボロに使い込まれたロッドが新品とそこまで変わらない金額で売られていたり、中古美品があっても新品と同等かそれ以上の価格になっています。
当然転売ヤーをたくさん暗躍しているので、メルカリなどで目当てのロッドの新品があっても新品価格よりも大幅に高い金額になっていたりしますので、ちょっとこれらのメーカーはやはり選択肢として厳しいなと感じていました。
それに引き換えヤマガブランクスのブルースナイパー100MHは在庫も潤沢で非常に入手しやすく、店頭で触って購入するということも可能でした。
で、これだけを見るとMCワークスやゼナックは大人気でヤマガのブルースナイパーは不人気のように見えるかもしれませんが、まったくそういうわけではなく、これはMCワークスやゼナックのメーカーとしての規模や生産能力などが関係している話だと思います。
そもそもMCワークスのロッドはヤマガブランクスがブランクスを作っているので、製造元であるヤマガブランクスの生産能力が高く、自社製品を多く供給できるのはもちろんですが、ゼナックについても別にメーカーが意地悪で数を絞っているわけではなく、品質を保って供給できる本数が市場の需要より少なくなってしまっているため、結果的にこういった状況が続いているのだと思います。
ですのでこれはMCワークスやゼナックが悪いという話でもなく、これらのメーカーとしても品質を下げて大量に供給することは物理的には可能だと思いますが、それをしていないということだと思います。
ヤマガブランクスの兄的存在のリップルフィッシャーのロッドもヤマガブランクスのように常時供給はされておらず、年に数回のオーダーの際に予約しなければ購入できません。
これも品質を維持するために供給量が限られていることが要因だと思います。(ブランディングというのも多少あると思いますけどね)
とはいえ私のように「さあ今からガチのロックショア始めるぜ!」みたいな層からすると決して安いものではない高級ロッドを触ったこともないまま買うというのはかなりの冒険ですので、そうなるとユーザーに優しいのはヤマガブランクスのように常時供給がされていて、必要であれば店頭で触るということも現実的に可能なロッドだと思います。(シマノやダイワのロッドでも同じです)
ま、ちょっと話が横に逸れましたが、そんな感じでヤマガブランクスのブルースナイパー100MHを店頭で触らせてもらって良ければ買うかな…などと思っていたのですが、ある日ふと某フリマアプリを見ていると旧モデルではあるのですがランナーエクシード103Hの美品が出ていたのですよね…しかも新品の半額近い金額で。(しかもその時アプリ上で5%クーポンまで配布されていた…)
これは…まさか…いやしかし…などとブツブツ言いながら、ハッと気づくといつの間にか購入してしまっており、その4日後には我が家に届くという事態となりました。
とまあそんな経緯で私のはじめてのガチロックショアロッドはリップルフィッシャーのランナーエクシード103Hとなった次第でございます。
リップルフィッシャー/ランナーエクシード103Hの製品ページはこちら
ランナーエクシード103Hのスペック
ということで購入したロッドはリップルフィッシャーのランナーエクシード103Hとなります。
スペックは下記。
型番 | ロッド長 (ft) | 自重 (g) | 仕舞 (mm) | Cast Weight (Jig) | Cast Weight (Plug) | Line Max |
ランナーエクシード103H | 10.3 | 327 | 1615 | 130 | 90 | PE5号 |
ブルースナイパー100MH | 10.0 | 307 | 1575 | 120 | 80 | PE4号 |
比較のため、ランナーエクシード103Hとブルースナイパー100MHのスペックを記載しています。
重量的には僅かにブルースナイパーの方が軽いですが、これはロッドの長さがランナーエクシードの方が若干長い影響によるものです。
で、ランナーエクシードにしてもブルースナイパーにしても他に検討していたロッドたちと比較すると軽いです。
MCワークスのWB104HSXだと355g、RB100XR-1だと400g弱、ゼナックのミュートスアキュラ100Hも350gです。
ランナーエクシード103Hの327gやブルースナイパー100Hの307gはそれらと比べると軽いことが分かると思います。
で、これについてネットなどではよく「MCワークスのロッドは重くて丈夫である=ヤマガブランクスのロッドは軽くて丈夫ではない」というような軽い=丈夫ではないというような意見がチラホラ見られるのですが、これはアホっぽいので言わないほうが良いですね。
そもそもMCワークスのロッドはヤマガブランクスが作ってるやん…というのもなのですが、たとえばMCワークスの名竿と言われるRB100XR-1は設計自体が10年以上昔のロッドです。
10年前の設計のロッドだからといって古くて駄目だということを言いたいわけではありません。
当時の設計のロッドでありながら、現代においても販売され続けていて、そして多くのユーザーを魅了し続けているのは間違いなく、本当に良い竿なんだと思います。(おれ使ったことないですが)
しかし少なくとも素材技術は進歩し続けているわけで、10年以上昔のロッドが今のロッドと性能で比較して勝負にならんのは当たり前なのです。
ましてや現行のヤマガブランクスは東レ製のナノアロイ素材なども取り入れており、ブルースナイパーをはじめとして最新の素材で作られているわけですね。
繰り返しになりますが、決してMCワークスのロッドが古くて駄目だというわけではありません。
でも当たり前の話として設計が古いロッドと最新の素材を使っているロッドの重量を比較した場合に、最新のロッドの方が重量が軽いというのは必然的な話であって、それを「軽いから丈夫じゃない…」というようなことを言うのは技術の進歩を否定していることと同じなのです。
F1でも自転車でも、別にレース以外でもなんでもそうなんですけど、どんなに素晴らしいものでも数年経てば陳腐化します。
しかしだからといって過去の素晴らしいものを腐すようなことを言う必要はどこにも無いですし、新しいものを否定する必要性もありません。
そしてユーザーとしては技術が進歩しないことよりも、進歩していくことを歓迎すべきです。
なので、軽いから丈夫じゃないとか重いから丈夫とかは恥ずかしいので言うのやめましょう。
時代は今こうやってる間にも素材も技術も進歩し続けておりますよ!!
とまあ話が思いっきり脱線したのですが、自分が購入したランナーエクシード103Hは前述している通り、ヤマガブランクスの兄的存在のリップルフィッシャーというブランドの作っているロッドとなります。
で、このランナーエクシード103Hですが、↑でナノアロイブランクスの素晴らしさを語っておいてなんなのですが、これナノアロイではありません笑
ランナーエクシードシリーズは2017年にモデルチェンジした際にナノアロイブランクス化されているのですが、この103Hだけはナノアロイ化されませんでした。
ですので私の購入したものはモデルチェンジ前のものとなりますが、現行モデルと旧モデルのもので外観の一部が変更となっていますが、それ以外の部分は現行も旧モデルも同一となっています。
なぜ103Hだけナノアロイ化されなかったのか?という点について、一応理由としてはもともとのモデルが好評だったから変更を加えなかったようです。
あとは他の型番がナノアロイ化して、ブランクスの性格的に前モデルに比べて柔軟性が上がったモデルとなったため、それらとの差別化という意味でもナノアロイではない103Hを残したということも考えられます。
ナノアロイでないことにより、シャープ(言い方を変えれば硬い)でありジグの操作性などが高いという点はメリットのようです。
ベントカーブを見ても分かる通り、ナノアロイ化していない103Hは他のHやHHのロッドと比較してもバット部も含めて硬いブランクスとなっています。
とまあ、今回はこんなランナーエクシード103Hを購入したのです。
外観インプレ
ということで外観を見ていきましょう。
とりあえずリールを装着してみました。
15ソルティガもカッコいいですが、ランナーエクシードの朱色のような差し色と、15ソルティガの濃い青色とのコントラストがマッチしてカッコいいですね。
上部グリップは少し独特な形状をしており握りやすいです。
もう少し上部グリップに長さがあっても良かった気もしますが、まあここを本気で握り込んで勝負するような魚を掛けることはそうそう無いでしょうし大丈夫かな…
グリップエンドはロックショア用ロッドだけあり、ハードゴム製となっています。
まあ別に珍しいものでもないと思いますが、自分の手持ちのロッドでははじめての装備ですし、磯場などで置くことが気にならないので良いですね。
リールシート部分です。
リールシート内と下部にリップルフィッシャーのロゴが入っています。
リールを固定するために回す部分がプラではなくゴムのような素材になっています。
アップロックタイプなんですけども、緩まないかが少し心配ですね。
ガイド部分です。
赤のスレッドがカッコいいですね。
リップルフィッシャーはガイドスレッドなどの色を好きにカスタムできる販売もあるようで、最初カスタムモデルなのかな?と思っていたのですが、旧モデルではこの色が標準のようです。
現行では白?銀色?のようなスレッドカラーのようですね。
ガイドラッピングの綺麗さに定評のあるヤマガブランクス系列だけあり、ラッピングは非常にキレイです。
厚みもしっかりあり、耐久性についても不安を感じさせません。
ブランクス部分です。
ランナーエクシード103Hと書かれている箇所は光沢なしのマット仕上げになっています。
スペック表記の部分ですが、こちらも同じく光沢なしのマット仕上げです。
バット側のガイド部分です。
根本から2個目のガイドまではSiCオーシャンガイド、3個目以降はチタン製Kガイドとなっています。
という感じで、外観は決して派手ではないが、とはいえ地味になり過ぎない程度に装飾はあり、必要な機能性はしっかり持たせているロッドといった印象です。
実際に触ってみて
で、実際に触ってみてどうか?という点です。
まだ実釣はまだできていないので、家の中で継いだり、リールを付けたりして触ってみた印象となります。
まず最初の印象としては、想像していたよりも重くないということです。
リールは15ソルティガを触った時に「めちゃくちゃ重い…」と思ったのですが、こちらはそこまで重さを感じませんでした。
もちろん重量的には今まで使ってきているロッド(トランスセンデンスのエンピナードやヤマガブランクスのバリスティックなど)と比べると相当重いのですが、グリップが太く長いため、持ったバランスとしてしっかり支えられるから重さを感じないのかもしれません。
15ソルティガ5000Hを装着してみても良い感じで、先重りは感じさせません。
ブランクスの硬さについてはティップ部分からかなり硬めとなっており、天井にけっこうな力で押し付けてもティップがほんの少ししか曲がってくれません笑
家の中なので本気で曲げこむことはできませんが、少なくとも以前に近所のショップで触らせてもらったランナーエクシード104HナノPSよりも断然硬く感じます。
実際に負荷をかけるとどうなのかは分かりませんが、この103Hは棒感がかなり強い気がします。
こんな棒みたいなロッドでちゃんと投げれるのか…?という一抹の不安を感じさせますが、まあ投げるものも重くなるので大丈夫なのでしょう。多分。
一応他の人のインプレなど見ていても、ジグ操作はもちろんプラグ操作も問題なくできると書かれていますし、あとは投げ込んで慣れるだけでしょうね。
なによりも一度は使ってみたかったリップルフィッシャーのロッドなので、はじめてのロックショア用ロッドとしてはちょっともったいないレベルかもしれませんが、とりあえずはこいつと15ソルティガを相棒として頑張っていきます。
という感じでまずはファーストインプレッションまでとなりますが、今後実釣レビューも上げていきますのでお待ちくださいませ。
その後、以下の実釣レビュー記事も書いていますのでよければご覧ください。
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